noojiy’s family diary

息子とママとパパ のんびり日常生活

たからもの

今日はお迎えの後で100円ショップに買い物に

行った。

車を降りると、私の手をぎゅっと握りしめる息子。

このお店は私達親子にとって苦い思い出の場所だ。

 

去年の夏頃だっただろう。

このお店で買い物をして、お会計が済んだ商品を

買い物袋に詰めていた。

息子は私の側で待っていたのだが、

商品を全て詰め終え、さあ帰ろうと

横を向いたら居るはずの息子がいない。

 

あれ?さっきまでここに居たのに。

近くを見回しても姿がない。

 

まさか…

色々なことが頭の中でぐるぐる駆け巡り

焦ってしまうが、落ち着け落ち着けと自分に

言い聞かせる。

 

大きな声で息子の名前を呼びながら、

店内を歩き回るが見つからない。

周りの人がこちらを見るが、気にしてなんて

いられない。

 

店員さんに息子の着ている服など特徴を伝えると、

一緒になって探してくれた。

でも見つからない。

どこいっちゃったの…

笑った息子の顔が浮かんできて

泣きそうになってきた時に、

車のところを見てきたらどうですか? と店員さん。

まさかひとりで外に出ちゃったなんて…

考えもつかなかった。

急いで走って車まで行ってみると、

数人に囲まれた中で泣いている息子。

 

ああ、居た!良かった。

思わず抱きしめる。

 

周りに居た人たちは、男の子がひとり泣いて

ママ〜と言っていたので、心配で側にいてくれて

いた。

何度も何度もお礼を言い、お店の店員さんにも

見つかった報告とお礼を伝え、車に乗った。

 

ごめんね、怖かったね。

良かった。

 

そう言って息子を抱き寄せ、ここに居ると

実感した。

息子はママがいないと思い、ひとりで車まで

行ってしまったと。

 

家に帰ってからも息子をぎゅっとし、

2人で泣いた。

 

自分も注意が足りなかったと強く反省し、

それ以来出掛ける時は常に意識している。

手を繋ぐか側を離れないようにと約束した。

息子もちゃんと分かってくれている。

そして、ママは息子を絶対おいて行かないよ と

 

僕ここで迷子になっちゃったね〜。

ママすっごい探したんだよー。

 

今では笑い話になっているが、

あんな思いはさせたくないし、したくない。

 

息子に ママの宝物って何? と聞かれたことが

ある。

人差し指で息子のほっぺをプニっと押してみた。

 

いつか来るであろう、自分で飛び立つ時まで

そばで守っていこう。