夕飯後に夫と息子が折り紙で遊んでいた。
我が子のために手裏剣を作る と気合いの入った
夫。
が、最後の２つのパーツを組み合わせるところが
上手く出来ず、あれー⁇ う〜ん…
何度も挑戦するが、かみ合わない２色の折り紙。
洗濯物を畳みながら様子をチラ見。
どうやら、その前段階の折り方が間違っていると
推理する私。
しかし教えてやらない。
どうやってこのピンチを乗り越えるか、
父親としての意地を見せてもらおうじゃないか。
というか、洗濯物を早いとこ片付けたい！
お困りですか？
横で黙って見ていた息子が、悪戦苦闘する父に
声をかけた。
その問いかけに私も夫も手が止まる。
お困りですか？
再度の問いかけに夫が、
はい、ここが上手く出来ないんです…
だったら折り紙先生に聞いたらいいじゃん。
分からなかったら聞けばいいんだよ。
折り紙先生、パパここが出来ないんだって。
そう言って、私のところに未完成の手裏剣を
持ってきた。
普段から本を見ながら色々折ってあげてたが、
いつの間にか折り紙先生の称号を頂いていたとは…
渡された折り紙は折り目が沢山ついていて、
夫の頑張りが見えるが、それ以前の問題のため
どうやっても手裏剣にはならない。
どんまい。
折り紙先生によって見事に完成した手裏剣。
息子も満足そうに、シュッと飛ばしていた。
困っていた夫を助けるため、声をかけた息子。
その言い方が落ち着き過ぎてビックリしたのと
面白かったのと。
分からなかったら聞けばいいよね。
父親の意地ではなく、新たな息子の成長を
発見した今日でした。
