noojiy’s family diary

息子とママとパパ のんびり日常生活

夜中の三枚おろし

釣りが趣味な夫。

中学生くらいから始めて、数十年経つ。

バス釣りが好きで、正月に釣具屋さんで

レアなルアーが販売されるとなると、開店前から

並ぶほどだ。

 

昨夜、海釣りをしている会社の同僚からお誘いが

あり、初めての海釣りへ。

クーラーボックスを持って行く!と大物を釣る気

満々な夫。

初心者がまさかね、しかも夜釣りでしょと思い、

お弁当用より少し大きめの保冷バックを渡した妻。

 

さあて、釣れるかな。

 

夜中に帰ってきた夫。

何やら聞いて欲しそうにアピールしてくる。

ちょっと面倒くさいが、仕方ない。

 

どうだった?

 

待ってましたと保冷バックをテーブルに置き、

結果発表。

中にはビニール袋が入っていて、その中には

なんと25センチくらいの魚が!

キビレと言ってクロダイの一種らしい。

 

凄いじゃん!

 

釣れちゃったんだよ〜 と当たりがきてから

釣り上げるまでの状況を細かく説明する夫。

相当嬉しかったんだろうな。

自分も初めて釣ったら同じだろうなと思いながら、

聞いていた。

 

これさあ、バターで焼いたら美味しいんだって。

今から食べたいんだけど。

 

うんうん、うん⁇

今から⁈ 夜食ですか?

しかもお魚さんは血抜きはしてあっても、海に

いたままの姿ですけど。

 

捌いてみるから、やり方教えて。

 

やけに料理に積極的な夫。

自分で釣った魚を調理するっていうのに憧れて

いるのか。

 

今からかあ…

確かにこのまま放置は出来ないから仕方ない、

やろう。

 

とりあえず軍手をする。

まな板に新聞紙をのせ、その上にお魚さんを置き

先に頭を落とす。

内臓を取り、次は鱗を取ろう。

隣で見ている夫が何かやりたそうだったので、

鱗取りをお願いしたのだが、勢いが良すぎるため

鱗があっちこっちに飛ぶ飛ぶ。

 

誰が掃除すると思ってんだ…

 

ツルツルになったら次は三枚おろしだ。

魚を捌いたことは数える程度。

あとはテレビの見様見真似。

まっこんなもんでいいんじゃない?

 

焼きは夫に任せて、私は飛び散った鱗の回収と

調理器具の洗浄を。

臭いが残ると厄介だから念入りに。

 

夜中に何してんだろ…

 

必死に後始末をしていると、いい匂いが〜

 

よし、完成!

 

得意気に 俺の魚 を皿に盛り、声を上げるシェフ。

 

お箸を渡され、いざ実食。

 

うん、美味しいじゃん。

 

素直な感想だった。

それを聞いて満足そうなシェフ。

 

美味いなあー、こりゃいいな。

 

きっと釣った場面を回想しているんだろ。

 

これは次もありそうだな…

 

でも、作って終わりじゃないからね。

片付けまでが料理だからね、頼みますよ。